任意整理は車のローンでも手続きできますか?※教えて債務整理
任意整理をすると、個人信用情報にブラック情報が載ってしまいます。このブラック情報が載る期間は、和解が成立した時点からおよそ5年間です。その間はクレジットカードやローンは利用できなくなるのが通常です。当然、車のローンも組めなくなります。
しかし、個人信用情報にブラック情報があるからといって、お金を借りてはいけないという法律はありません。中小消費者金融などでは、債務整理後の人に少額融資を行なっているところも存在します。自動車ローンには、金利が年1%~3%程度の銀行ローンと、年4%~8%程度の信販会社ローンが存在します。条件の良い銀行ローンでは、リスクの高い人ではまず審査に通らないでしょうが、信販会社ローンなら、事故情報があっても返済能力があるなら審査に通る可能性はあります。ディーラー系の自動車ローンの中には、驚くほど審査が甘いところも存在するようです。しかし、一般に信用情報にブラック情報があるようなリスクの高い人が借りられるようなところは金利が高く設定されていますので、よく考えて契約を行ないましょう。もしもローンの返済ができなくなったら、車を売って返済にあてることになり、それでもなお多額のローン残高が残ることもあります。
任意整理をしても、およそ5年が経過していれば個人信用情報からブラック情報が消えるので、まったく審査には影響しなくなります。ただし、債務整理を行なった先の金融機関には社内記録に残っているので審査に影響することがあります。債務整理を行なった先の金融機関は利用しないことが無難です。
債務整理をすると、整理した借金を完済してから5年が経過するまでブラック情報が残ると勘違いしている人がいますが、実際には整理をした時点から5年が経過すれば事故情報は消えます。ただし、整理後の借金の返済中に延滞をしてしまった場合には事故情報が残る期間が延びてしまうので注意しましょう。
任意整理と車のローンとの関係で、自動車ローンを任意整理できるかという問題があります。これについては、原則としてできません。自動車ローンを組むときに、自動車に抵当権を設定していますので、利用者が返済困難になると、債権者は抵当権を実行して、車を売却して優先的に債権を回収しようとします。自動車を処分した後で、残ったローンを分割払いにしてもらうとか、遅延損害金を免除してもらうとかの交渉をすることができる場合はありますが、車を残したまま任意整理をすることはできないので注意が必要です。