任意整理の成功率が低い？｜借金整理を簡単にする方法
任意整理は債務整理手法の中でも最もシンプルなもののひとつであると言えます。
裁判所に対して申し立てをするのではなく債権者に対して交渉を持ちかけるものですから、事前準備さえしておけばかなりスムーズに進められることになるでしょう。
ただしかし、ここで注意したいのが「任意整理は債権者と債務者が合意に至らなくては成立しない」ということでしょう。
債務者が提案する方法に債権者が納得しなかった、また逆に債権者の提案を債務者が納得できなかったなどのことになれば合意には至りませんから、結果として債務整理としての効果が期待できないことになります。
ではその成功率としてはどれくらいなのかというと、これは司法統計などに記録されることが無いため正確な成功率が把握できない状態にあります。
ですが少なくとも、数年前と現在を比較するのであればその成功率は下がっているとみて間違いありません。
これまではかなり入念に準備をした個人が弁護士や司法書士に依頼してようやく行われるものだったため件数も現在と比べれば多くなかったのですが、ここ数年で弁護士事務所や司法書士事務所が任意整理の代行を請け負うようになってきたため、その全体的な数自体が増えてきました。
そうなれば失敗に終わる件数も増えてくることになりますし、債権者としても全てに応じていればあっという間に資本を失ってしまいます。
そのためかつてと比べれば合意に至れないケースがかなり増えてきているのです。
ですがだからといって、任意整理はもう行わない方が良いというわけではありません。
裁判所に対して申し立てをする必要が無く、また債務者が整理をする債務を選ぶことが出来ると言うのはこの方法ならではのメリットです。
自動車ローンや住宅ローンなど「債務整理の対象にしては困る」というような債務があるのであれば、選択する意味は非常に大きいと考えられるのです。
そこで考えるべきであるのは「成功率が低いから別の方法にしよう」ではなく、「より成功する確率を上げよう」ということです。
最も効果的な方法としては弁護士や司法書士に依頼をすることが挙げられます。
こうした専門家であればさまざまな債権者の対応法について予想が立てられますし、またそれぞれの債務者の状況に合わせた債務整理の方法も検討できることになるでしょう。
もちろん考えていく中で別の方法の方がメリットが大きいと判断されたのであればそちらを選ぶというようにするのも良いのですが、成功率が下がっているからと言って諦める必要はないのです。
