任意整理したら賃貸住宅はどうなる？｜退去・入居・更新について
賃貸物件に住む場合、毎月家賃を払う必要があります。
基本的に任意整理は財産の全てを手放すという訳ではないし、何より賃貸物件は自己所有ではないのでそれを行ったからと言ってすぐに退去しなければいけなくなってしまうという事はありません。
家賃の滞納さえなければ、そのままそこに住む事は可能です。
しかし家賃の滞納をしている場合は話は別で、任意整理などをする事によって退去を求められてしまう事もあるので十分注意しておく必要があります。
また、もっと注意したいのは新規で入居する時です。
任意整理をすると、まずクレジットカードの新規発行をしてもらえなくなったり、借金の新規借り入れができなくなります。
その為、クレジットカードで家賃を払うという場合は入居不可となってしまう場合もあるので十分注意しなければいけません。
ただ、家賃に関してはクレジットカード払いではなくて銀行の口座などから引き落としと言う風に出来る場合も多く、そういう時に関しては入居を許可される場合もあるので、任意整理をしたから必ず賃貸に住む事は出来ないという訳ではないという風に理解しておきましょう。
ただ、やはり借金を正しく返済できなかったというのは自分にとってはとても大きなマイナスポイントです。
もちろん人生をやり直す為には必要な事で、借金問題を解決する為にはとても有効な方法ですが、メリットもあればデメリットもあるという事を理解しておかなければいけません。
実際に賃貸物件を借りたいと思っている場合は、恥ずかしさを感じるかもしれませんが不動産業者の方にその旨を伝えておく事が重要です。
そうすればそういった立場の人でも借りやすい物件を紹介してもらう事ができるので、契約する時の審査で落ちてしまうという事も少なくなります。
もう一つ、賃貸物件には更新という物があります。
その物件によっても違いますが、２年に１回とかある程度まとまったお金を払って契約延長の手続きをしなければいけません。
その場合、任意整理をしていると更新手続きができなくなってしまう場合があります。
その一つが家賃をクレジットカード払いにしている時です。
この場合は残念ですが契約更新は出来ず、別の物件を探す事になる可能性がかなりあると言って良いでしょう。
ただ今まで家賃を滞納したことがない人で、さらに家賃自体は引き落としとか手渡しと言う風でカードで払っていない場合は、家賃さえ払えばそのままその物件で暮らす事ができる場合も少なくありません。
