任意整理をしたその後はどうなる？困ることはある？
任意整理をすると、およそ5年間はブラックリストに載っている状態になります。ブラックリストに載っているからといって家族や友人にバレたり仕事で差別されたりすることはありません。重要な個人情報ですから、自分で言わない限りは周囲の人にバレる心配はありません。
ブラックリストに載っていることでどのようなデメリットがあるのかですが、これは金融機関の審査に通らないという一点のみです。それなら借金をせずに生活をすればいいだけだからたいした影響はないという人もいるでしょう。しかし、金融機関の審査に通らないということは一般人が思っている以上に不便です。例えば車がないと生活ができないような地域に住んでいる人は、自動車ローンが組めないことで生活に大きな支障が出てしまうかもしれません。また、スマートフォーンも一括払いで購入するしかなくなります。まだ若い人などは、住宅ローンが組めずマイホームが持てないので、結婚を躊躇するかもしれません。賃貸契約の保証会社の審査にも影響することがあります。
任意整理のその後の生活では、およそ5年間はクレジットカードやローンが利用できなくなるということを考慮に入れて生活をしていくことが重要になります。具体的な対策としては、貯金をするということが一番大切になるでしょう。弁護士に任意整理の依頼をすると、その時点で請求がストップします。それまで毎月5万円返済していたのなら、毎月5万円が浮くことになります。生活に余裕ができたからといって、無駄使いをしてはいけません。浮いたお金は貯金しておきましょう。弁護士に依頼をするときは、できるだけ毎月の返済額を抑えてもらうようにすることも重要です。任意整理をすると高い確率で利息はゼロになりますので、返済期間を短くすることにメリットはありません。できるだけ返済期間を長くしてもらって、毎月の返済額を抑えてもらいましょう。無理な返済額を設定してしまって払えなくなったら、自己破産をすることになってしまうかもしれません。
属性が良い人なら、冠婚葬祭などの急な出費にはローンを組むことで対応できますが、ブラックな人ではそれができません。できるだけ貯金をしておいて、急な出費に備えるようにしておきましょう。車が必要な地域に住んでいる人は、車を一括購入するしかありませんので、それだけ多めに貯金をしておく必要があります。逆に言えば、貯金をしっかりとしておいて、手持ちの資金だけでやりくりできるようにしておけば、任意整理のその後の生活でトラブルが起きることもありません。
